ウクライナ空軍の発表によりますと、9日から10日にかけて、ウクライナ東部や南部へロシアの無人機31機による攻撃があったということです。
ウクライナ側はこのうち23機を迎撃したということですが、ウクライナ第2の都市東部ハルキウでは、石油貯蔵施設が被害を受け燃料が漏れ出し、火災が発生しました。
地元の知事によりますと、10棟以上の住宅が焼け、子ども3人を含む7人が死亡したほか、3人がけがをしたということです。
また、南部オデーサ州では、港湾施設や周辺の建物が損壊し、4人がけがをしたと伝えられるなど、各地で被害が出ています。
ウクライナ ロシア軍の無人機攻撃相次ぎ ハルキウで7人死亡
ウクライナでは、ロシア軍による無人機攻撃が各地に相次ぎ、東部ハルキウでは住宅で火災が起きるなどして子ども3人を含む7人が死亡しました。
こうした中、ロシア国防省は10日、ショイグ国防相がロシア中部にある無人機を製造する企業を視察したと発表し、多数の無人機が並ぶ映像を公開しました。
この企業は、ロシアが軍事侵攻を開始したおととしから工場を増設し、生産を6割増やしたほか、自動的に物体を識別し、攻撃するシステムを開発しているということです。
ロシアはウクライナへの軍事侵攻で無人機の使用を強化する姿勢を示している一方、ウクライナ側も軍に無人機などに特化した部門を新たに創設し、ロシアへの反撃で活用を拡大する構えで、双方による無人機を利用した攻防が一段と激しくなるとみられます。