【巨人 キャンプ】臨時コーチ松井秀喜さん 自らバット振り指導

宮崎市で行われているプロ野球・巨人のキャンプでOBの松井秀喜さんが第3クール初日の10日から臨時コーチとして指導に当たり、居残り練習でみずからバットを振って手本を見せるなど熱心にアドバイスを送っていました。

巨人や大リーグ・ヤンキースなどで活躍した松井さんは巨人で2年間ともにプレーした阿部慎之助監督から直接オファー受けて6年ぶりに臨時コーチを務めることになり、10日午前9時すぎに球場に入りました。

10日はこのキャンプで最も多い2万3000人のファンが球場を訪れ、松井さんは一塁ベンチ前から外野に敷かれたレッドカーペットを歩いてグラウンドに入ると、出迎えた選手たちに「偉大なOBを迎えるにはちょっとレッドカーペットが短いかな」と冗談交じりに話しました。

そして、「ジャイアンツ、アメリカでの経験を伝えてみなさんがいいシーズンを送れるよう背中を押せるようにしたいと思います」とあいさつしました。

松井さんはベテランの丸佳浩選手のフリーバッティングをゲージの後ろから真剣な表情でチェックし、打ち終わった後にはことばをかわしていました。

そして、現役時代につけていた背番号「55」を背負う21歳の秋広優人選手に対しては居残りのバッティング練習で阿部監督も見守る中、みずからバットを振って、手本を見せるなど、構えやタイミングの取り方などを身ぶり手ぶりも交えて40分余りにわたり熱心に指導していました。

また、石川県能美市出身の松井さんは練習の合間に球場横のイベントスペースで能登半島地震の被災地を支援しようと訪れたファンにみずから募金を呼びかけ「映像を見る度に心を痛めますが前を向いて立ち上がろうとしているので応援していきたい」と話していました。

松井さんは「ほとんどの選手を見ることができたので各選手のイメージができたし有意義な1日になった。あす以降、何かアドバイスできればと思う。秋広選手はパワーもあって見ているだけで夢がある」と話していました。

そして、募金活動については「たくさんの方が募金してくれたしファンの方の気持ちが石川県のみなさん、被災されたみなさんに届くと思う」と感謝していました。

松井さんに指導受けた秋広優人選手 “幸せな時間でした”

身長2メートルと恵まれた体格で昨シーズンは10本のホームランを打ち、ことしはさらなる飛躍が期待されている秋広優人選手は同じ左打ちの松井秀喜さんから全体練習終了後、40分余り指導を受けました。

秋広選手は「大リーグでもプレーした経験から、自分と同じ大きさの選手と比較しながら体が大きいなりの欠点をわかりやすく教えてくれた。具体的には言えないが形を矯正する意味で苦しい形で打つといういい練習ができた」と振り返りました。

そして、「自分からも『ここの形はどうですか?』などと質問もできたし、松井さんから『うまくなるのは球場だけでなく個人の練習が大事になる』と言ってくれてとても勉強になった」と話していました。

その上で、「ジャイアンツの大先輩で同じ55番を背負わせてもらっている人間としては幸せな時間でしたし55番に恥じないように今シーズンも頑張りたい」と意気込んでいました。