ベニズワイガニ 被災後初の水揚げ 富山 射水

ベニズワイガニの水揚げが盛んな富山県射水市の新湊漁港では、能登半島地震によってカニをとるためのかごが無くなる被害がでました。かごを全て失った漁業者の男性が新たなかごを設置し、10日、地震のあと初めての水揚げを行いました。

これまで新湊漁港では、3隻の漁船が地域の特産のベニズワイガニ漁を行っていました。

しかし、今回の地震の影響でカニをとるために海底に仕掛けていたかごの多くが埋まったり押し流されたりしたとみられていて、漁に大きな影響が出ています。

ベニズワイガニの漁に携わって45年になる高岡市の漁業者塩谷久雄さん(63)は今回の地震ですべてのかごを失いました。

それでも塩谷さんは漁を再開するために準備を進め、1月29日には富山湾の沖合およそ15キロの海底にかごを再び設置し、10日は水揚げのため午前1時に沖合に向かいました。

かごには多くのカニが入っていたということで、塩谷さんの漁船が取った450匹余りのカニは競りにかけられ、競り人の威勢のよいかけ声に応じて、仲買人が手を上げて次々と競り落としていました。

地震のあと初めての水揚げを終えた塩谷さんは「無くなったかごなど諦めるものは諦め、次の漁にでることを考えて乗組員と準備していたので、漁にでられなくなってからの40日間は時がたつのが早かった。カニのいるところが分かっただけでも、プラスに考えているので、一歩ずつ地道にやっていくしかない」と話していました。