【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(2月10日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる10日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ウクライナ 無人機による攻撃で子ども3人含む7人死亡

ウクライナ空軍の発表によりますと、9日から10日にかけて、ウクライナ東部や南部へロシアの無人機31機による攻撃があったということです。

ウクライナ側はこのうち23機を迎撃したということですが、ウクライナ第2の都市東部ハルキウでは、石油貯蔵施設が被害を受け燃料が漏れ出し火災が発生しました。

地元の知事によりますと、10棟以上の住宅が焼け、子ども3人を含む7人が死亡したほか、3人がけがをしたということです。

また、南部オデーサ州では、港湾施設や周辺の建物が損壊し、4人がけがをしたと伝えられるなど、各地で被害がでています。

ショイグ国防相 無人機製造企業を視察

ロシア国防省は10日、ショイグ国防相がロシア中部にある無人機を製造する企業を視察したと発表し、多数の無人機が並ぶ映像を公開しました。

この企業は、ロシアが軍事侵攻を開始したおととしから工場を増設し、生産を6割増やしたほか、自動的に物体を識別し、攻撃するシステムを開発しているということです。

ウクライナ 新総司令官が軍の改革に向けた決意示す

ウクライナ東部ドネツク州のアウディーイウカ周辺では、占領地域の拡大をねらって包囲を試みるロシア軍の攻撃が続いています。

ウクライナ軍参謀本部は7日、ロシアの攻撃ヘリコプターを撃墜したと発表するなど、防衛を続ける姿勢を強調していますが、バラバシュ市長は9日、地元メディアに対し、「状況は非常に厳しい。付近に入ってくる敵を撃退しているが、敵の戦力は何倍もの規模だ」と、切迫した状況を訴えています。

アウディーイウカをめぐりイギリス国防省は8日、ロシアの優先目標だとした上で「ロシアの誘導兵器による空爆はこの2週間で1日あたり30回から50回に増加した」と指摘し、今後数週間にわたり圧力をかけ続けるという見通しを示しています。

こうした中、新たに就任したウクライナ軍のシルスキー総司令官は9日、自身のSNSを更新し、軍の重要な課題として前線のニーズを踏まえた部隊の行動計画作りや迅速で合理的な補給などを挙げました。

その上で「戦闘の手段や方法を変え、改善し続けてこそ成果をあげられる」として、軍の改革に向けた決意を示しました。

またシルスキー総司令官は9日、ウメロフ国防相とも会談し、前線部隊の交代体制や、新たに創設する無人機などに特化した部門について議論したということで、今後、こう着する戦況の打開につなげられるかが注目されます。