事件関係者の自宅侵入か 40代警察官を懲戒免職 神奈川 大和

去年、神奈川県警の大和警察署に勤務する40代の警察官が、担当していた事件の関係者の自宅に侵入し現金などを盗もうとしたとして、警察は書類送検するとともに、懲戒免職の処分にしました。

書類送検されたのは、神奈川県警の大和警察署の刑事第一課に所属する49歳の警部補です。

警察によりますと、去年9月の勤務時間中に、大和市にある自分が担当していた事件の関係者の自宅に窓ガラスを割って侵入し現金などを盗もうとしたとして、住居侵入と窃盗未遂の疑いが持たれています。

被害者の届け出を受けて、警察が防犯カメラの映像を分析するなど捜査を進めた結果、警部補が関わった疑いがあることがわかったということです。

警部補は「自由に使える金が欲しかった」などと説明しているということです。

警察は書類送検するとともに捜査で得た情報を悪用したとして9日、懲戒免職の処分にしました。

このほか、去年8月、葉山警察署の地域課に勤務する57歳の警部補が、実弾が入った拳銃を部下に向けるなど不適切な行為をしたとして、警察は銃刀法違反の疑いで書類送検するとともに、停職6か月の懲戒処分にしました。

警部補は「軽い気持ちの悪ふざけだった」などと話し、依願退職したということです。

神奈川県警の荻原英人監察官室長は「犯罪を取り締まるべき警察官による言語道断の行為で心からおわびします」などとコメントしています。