トヨタ 国内の自動車工場の生産ライン 13日から一部稼働再開へ

「豊田自動織機」が生産したエンジンの認証取得の不正で、トヨタ自動車は国内4つの自動車工場の6つの生産ラインを停止していますが、今月13日から一部で稼働を再開すると明らかにしました。

トヨタグループの「豊田自動織機」では自動車用のエンジン3機種で認証手続きに必要な出力試験の違反行為が見つかり、国土交通省は先月29日、不正が見つかったエンジンの出荷停止を指示しました。

このエンジンの供給を受けるトヨタは10車種の出荷を停止し、国内4つの工場の6つの生産ラインの稼働を停止しています。

これについて、トヨタは9日午後、「トヨタ車体」の愛知県にある吉原工場と富士松工場、「岐阜車体工業」の工場の合わせて3つの工場の4つの生産ラインで今月13日から稼働を再開すると明らかにしました。

トヨタによりますと、出荷停止の10車種のうち、海外当局から了解を得られた一部の車種について、海外向けに限定して出荷を再開するということです。

また、今回の稼働停止では出荷停止の対象でない車種も生産ラインの都合上、作れなくなっていましたが、こうしたものについても一部は生産を再開できるとしています。

一方、トヨタは残る2つの工場の2つの生産ラインについて今月16日まで停止を継続することを決めました。