富山 氷見 園児が生産者などと地元産食材使った給食食べ交流

能登半島地震で被害を受けた富山県氷見市で9日、こども園の園児たちが地元産の食材を使った給食を生産者などと一緒に食べる交流会が開かれました。

交流会は氷見市しんまちこども園で開かれ、年長の園児13人のほか、地元の農協の組合長と牛の生産者、それに氷見市長などが参加しました。

農協によりますと市内では地震の揺れで、倉庫で保管していたコメや麦が崩れて一部が出荷できなくなったり、農業用水をひくためのパイプが壊れたりする被害が出ているということです。

園児たちは地震の被害がある中でも一緒に頑張りましょうという気持ちや、感謝の思いを込めた太鼓の演奏を披露し「がんばろう!氷見」と元気な声を出していました。

その後、園児や生産者などが同じテーブルを囲み、地元産のコシヒカリと氷見牛を使った牛丼などの給食を一緒に味わっていました。

男の子は「お肉がおいしかったです。一緒に食べられて楽しいです」と話していました。

氷見市子育て支援課の利光幸則課長は「地震で子どもはショックを受け、生産者も被害を受けているところがある。交流することで互いに元気を与えられて、食育にもつながりよい機会になった」と話していました。