齋藤経産相 「投資決断を歓迎」 TSMC 熊本に半導体工場建設

半導体の受託生産で世界最大手の台湾のTSMCが日本で2番目となる半導体工場を熊本県に建設することについて、齋藤経済産業大臣は「大きな投資を決断したことを歓迎したい」と述べ、重要性を増す半導体のサプライチェーンの強じん化に期待を示しました。

TSMCは今月6日、日本で2番目となる半導体工場を熊本県に建設して、2027年末までの稼働開始を目指すと発表し、工場の運営会社にはソニーグループなどに加えて、新たにトヨタ自動車が出資することになりました。

これについて、齋藤経済産業大臣は9日の閣議のあとの記者会見で、「TSMCを含む各社が大きな投資を決断したことを歓迎したい。特に半導体の大口需要家でもあるトヨタが新たに出資を決定したことは、わが国の自動車のサプライチェーンの強じん化にも資するものだ」と述べました。

さらに、「良質な雇用の創出や投資などの観点から、地域経済に大きな波及効果をもたらしてくれることを期待したい」と述べた上で、TSMC側から支援の申請があった場合には、政府として精査した上で判断する考えを示しました。