秋田 倉庫に入り込んだクマ捕獲 わなに入っているのを確認

2月6日に秋田市郊外にある運送会社の倉庫に入り込んでいたクマは、丸3日近くたった9日午前、倉庫内に設置したわなにかかって捕獲されているのが確認され、秋田市などが倉庫から運び出しました。

今月6日、秋田市御所野にある運送会社の倉庫の中で体長1メートルほどのクマが見つかり、秋田市などは倉庫の出入り口に運搬用の資材を積み上げて塞ぐとともに、倉庫の中に箱のわなと監視用のカメラを設置しました。

警察が24時間態勢で周囲の警戒を続けるなか、丸3日近くたった9日午前9時半ごろ、クマがわなにかかって捕獲されているのを秋田市の職員が確認したということです。

秋田市などは吹き矢でクマに麻酔をかけたうえで、午前11時前、倉庫から運び出していきました。

現場はJR秋田駅から南東に7.5キロほど離れた物流センターや倉庫などが並ぶ地域で、近くには住宅地が広がっています。

警察によりますと、秋田県内ではクマが冬眠に入るとされる去年12月から8日までに96件のクマの目撃情報があり、前の年の同じ時期の1件に比べて大幅に増えているということです。

近くの住民「まずは一安心」

秋田市の倉庫に入り込んだクマが捕獲されたことについて、近くに住む70代の女性は「クマが怖くて出歩くのを控えていましたが、けさ、捕獲されたと聞いて、3日ぶりに散歩してきました。時間はかかりましたが、まずは一安心です」と話していました。また、60代の男性は「すぐ近くに住んでいるのでずっと気になっていました。またクマが出てくるかもしれないので、住民どうしで注意を呼びかけあいたいです」と話していました。