NBA 渡邊雄太 グリズリーズに移籍決定

NBA=アメリカプロバスケットボール、サンズの渡邊雄太選手が8日、トレードでグリズリーズに移籍することが決まりました。

サンズとグリズリーズの発表によりますと、両チームにネッツを加えた3チームの間でトレードが成立したということです。グリズリーズは渡邊選手が2018年にNBAデビューを果たしたチームです。

今シーズンはエースのジャ・モラント選手など主力選手がけがで離脱するなどしたことから、ここまでウエスタンカンファレンスの13位に沈んでいます。

渡邊選手は今シーズン29試合の出場で平均3.6得点、1.6リバウンドとなっていて、今回の移籍によりプレー時間が増加すると見込まれています。

移籍が報じられた直後にSNSを更新した渡邊選手は「これだから人生って楽しい」とつづっています。

渡邊トレードの経緯

2018年にグリズリーズでNBAデビューを飾った渡邊選手はネッツで迎えた5年目の昨シーズン、定評のあったディフェンスに加え、スリーポイントシュートの成功率が44.4%と確実性を増し、スリーポイントとディフェンスでチームに貢献するいわゆる「3&D」というプレースタイルで自己最多の58試合に出場して、平均5.6得点と自己最高の成績を残しました。

渡邊選手自身も「間違いなくベストシーズンだった」と手応えをつかんだ様子で、オフにはサンズと2年契約を結び、さらなる飛躍を目指して6年目のシーズンに入りました。

しかし、今シーズンは得意のスリーポイントの成功率が上がらず、スター選手のケビン・デュラント選手など、戦力が充実したチームのなかでプレータイムが少なくなり、特にことしに入ってからは出場しない試合が増えていました。

渡邊選手は先月31日の試合前に報道陣の取材に応じ、「一番、精神的につらかった時期は乗り越えた」とした上で、「年齢的にもそんなに長くNBAでやれるとは思っていない。動きにも年齢を感じるようになってきていて、あと2、3年かなと思っているので、毎日前を向いて顔をあげてやらないといけないと思う。今はこの状況も楽しめている」と話していました。