円相場 値下がり 日米の金利差が意識され円を売りドル買う動き

9日の東京外国為替市場、円相場は日米の金利差が意識されて、円を売ってドルを買う動きが出て、1ドル=149円台前半まで値下がりしました。

8日に日銀の内田副総裁が、マイナス金利政策を解除した場合でも緩和的な金融環境を維持するという見通しを示したことで、早期の利下げの観測が後退するアメリカとの金利差が意識され、円を売って、より利回りが見込めるドルを買う動きが強まりました。

9日午後5時時点の円相場は、前日と比べて68銭円安ドル高の1ドル=149円39銭~40銭でした。

ユーロに対しては、前日と比べて73銭円安ユーロ高の1ユーロ=161円5銭~9銭でした。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0780~81ドルでした。

市場関係者は「日銀の植田総裁がきょうの国会で、きのうの内田副総裁の発言と同様の内容を改めて強調したこともあって、円を売る動きが続いている。市場では、連休明けの13日にアメリカで発表される1月の消費者物価指数に注目が集まっている」と話しています。