「奥能登地域」65歳以上の割合が50%前後に 去年10月時点

能登半島地震で被災した石川県では8日、去年10月時点の年齢別の推計人口が公表されました。大きな被害を受けた「奥能登地域」では65歳以上の割合が50%前後となっていて、復旧復興に向けた動きとともに、若い世代の定住化をいかに進めていくかなどが課題となっています。

石川県が8日に公表した、去年10月1日時点の石川県の推計人口は110万9574人で、その時点までの1年間で8253人減りました。

年齢別では65歳以上の割合が30.7%と、これまでで最も高くなり、特に珠洲市で53.2%、輪島市で49%など、今回の地震で大きな被害を受けた「奥能登地域」では65歳以上の割合が50%前後となっています。

これについて石川県の馳知事は8日、記者団の取材に対し、「創造的復興の絵を描いて実行に移していくために、住民の声などさまざま声を聞き、定住人口、移住などの増大に向けて魅力ある地域をつくっていく必要がある」と述べました。