日本航空 14年ぶりに貨物専用機の運航開始へ 新たな機体を公開

コロナ禍以降、航空機での貨物輸送の需要が高まっていることから、日本航空は事業拡大に向けて今月から14年ぶりに貨物専用機の運航を始めることになり8日、新たな機体が公開されました。

日本航空は2010年の経営破綻以降、事業の縮小のため、最大で14機保有していた貨物専用機をすべて売却し、旅客機のスペースを利用して貨物を運んでいました。

一方、新型コロナの感染拡大の際には旅客の輸送が大幅に減少しましたが、貨物輸送は巣ごもり需要の高まりを受けてネット通販での利用が拡大し、売り上げが増加していました。

こうしたことから日本航空は14年ぶりに新たに貨物専用機を導入し、今月19日から運航を始めることになり、8日は成田空港の格納庫で関係者向けに機体が公開されました。

機内には座席がなく、コンテナなどの荷物の移動や配置をしやすくするため床にローラーが設けられています。

最大搭載量は48トンで、日本航空は合わせて3機を導入し、特にネット通販での需要が高い成田空港とソウルや台北、上海などを結ぶ路線で運航することにしています。

日本航空貨物郵便本部の木藤祐一郎本部長は「過去の経験を生かして、航空貨物の新たなビジネスモデルを発展させていきたい」と話していました。