石川 輪島 被災地の支援者に弁当販売“炊き出し活動の資金に”

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市では、炊き出し活動の資金にしようと地元の飲食店の関係者が被災地の支援に当たる人向けに弁当の販売を始めました。

取り組みを始めたのは輪島市内でフランス料理や和食、それにラーメン店などの飲食店を営むおよそ20人のメンバーです。

8日は午前8時半ごろから準備が始まり、各地からの支援物資や地元の農家が収穫した野菜などを使って「野菜かに卵とじ弁当」を作りました。

参加したメンバーは地震翌日から店に残っていた材料で被災者に炊き出しを行ってきましたが、先月20日からは全国の警察官や自治体の関係者など、被災地の支援にあたる人向けに炊き出しと同じメニューを「復興ごはん」と名付けた弁当にして1食500円で販売しています。

8日も午前11時ごろからおよそ30食の販売が始まると、各地の支援者が次々と買い求めていました。

購入した静岡市職員の男性は「被災地では温かい食事が手に入りにくいので助かる。地域のために活動を続けてほしい」と話していました。

取り組みを呼びかけたフランス料理店の経営者の池端隼也さんは「被災者だけでなく、支援に来てくれた人にも体を温めてほしいと思って活動を始めました。集まったお金は今後の炊き出し活動の資金にしたいです」と話していました。