石川 珠洲 仮設住宅の入居開始を前に説明会 入居予定者に鍵も

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市で、9日から仮設住宅への入居が始まるのを前に、8日に説明会が行われ、入居予定の人たちに住宅の鍵が渡されました。

珠洲市の正院小学校のグラウンドには、市内で初めてとなる応急仮設住宅40戸が完成し、9日から入居が始まります。

これを前に、8日に報道陣に内部が公開されました。

間取りは2DKと4LDKのタイプがあり、キッチンや風呂、トイレが備え付けられています。

市内では断水が続いていますが、この仮設住宅では、敷地内に受水槽と浄化槽を設置し、配水管を部屋までつなげているため水が使えるということです。

また、午後からは場所を移して説明会が行われ、入居する人が電気料金や水道料金の手続きを済ませたほか、住宅の鍵を受け取りました。

9日に2次避難している妻と一緒に入居するという50代の男性は「節水しないといけませんが、シャワーが自由に使えるのがありがたいです。まずは生活を整えて、仕事を再開させたいです」と話していました。

今後、入居する予定の70代の女性は「仮設住宅に入れない人もいる中、これまでと同じ地域で暮らすことができるのが、いちばんうれしいです。本当にありがたいです」と話していました。

珠洲市内では、5か所に合わせて456戸の仮設住宅が着工済みで、これらは3月下旬までに、順次、完成する予定です。

一方、被災者からは1600件を超える入居の申し込みが寄せられていて、県は、珠洲市におよそ2500戸を建設する計画です。