能登半島地震 災害に便乗した犯罪は先月35件に 石川県警

能登半島地震の被災地で、先月1か月間に確認された空き巣など災害に便乗した犯罪は、35件にのぼることが石川県警察本部のまとめでわかりました。警察は被災地でのパトロールを通して取締りを強化することにしています。

石川県警察本部によりますと、能登半島地震の被災地で先月1か月間に把握された刑法犯罪は35件となりました。

犯罪の種類別にみると「窃盗」が30件と最も多く、このうち避難所などに避難している間に人がいなくなった住宅から金品を盗む「空き巣」が10件確認されたほか、従業員が避難している間に店から商品などを盗む「出店荒らし」が5件確認されたということです。

このほか、「器物損壊」や、理由もなく住居などに侵入する「建造物侵入」など窃盗以外の犯罪も5件確認されています。

石川県警察本部は先月末までに、住宅に侵入しみかんを盗んだケースや、駐車中の車の中で女性の体を触ったケースなどで3人を検挙しています。

警察は「避難などで家を不在にするときは必ず鍵をかけるほか、避難所にいるときも貴重品を身の回りから離さないで」と呼びかけるとともに、引き続き被災地でのパトロールを通して取締りを強化することにしています。