北朝鮮 きょう軍の創設記念日 軍事力強化の姿勢強調か

北朝鮮は、軍の創設記念日にあたる8日、4年目に入っている「国防5か年計画」に基づく、新型の弾道ミサイルや巡航ミサイルなどの開発を通じて、軍事力を強化していく姿勢を強調するとみられます。

北朝鮮では、朝鮮人民軍の創設から8日で76年となります。

去年は75年の節目で、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の出席のもと、大規模な軍事パレードが首都ピョンヤンで行われましたが、今回はこれまでのところ、軍事パレードの兆候は伝えられていません。

北朝鮮は先月、迅速な発射が可能な固体燃料式としては初めての中距離弾道ミサイルの発射実験を行ったのに続いて、「核魚雷」とみられる「水中核兵器システム」の重要実験を日本海で実施したと明らかにしました。

さらには、低空を変則軌道で長時間飛行できて探知や迎撃が難しいとされる巡航ミサイルを今月2日までの10日間で4回という異例の頻度で発射したばかりで、核弾頭を搭載できるとするミサイルの多様化を進めて、奇襲能力の向上を急ピッチで図っているという見方が専門家から出ています。

安全保障協力を進める日米韓3か国を強くけん制したい北朝鮮としては、士気が高まる軍の創設記念日に合わせて、4年目に入っている「国防5か年計画」に基づき軍事力を強化していく姿勢を、国営メディアを通じて強調するとみられます。