サッカー メッシが華麗なプレーで国立競技場の観客沸かせる

サッカー、アルゼンチン代表でアメリカのチームに所属するリオネル・メッシ選手が7日夜、国立競技場で行われたJ1のヴィッセル神戸との親善試合に出場し、華麗なプレーで観客を沸かせました。

メッシ選手は、去年7月から所属しているアメリカ、メジャーリーグサッカーのインテル・マイアミのメンバーとして来日し、7日夜7時過ぎから東京の国立競技場で、昨シーズンのJ1王者、ヴィッセルとの親善試合に臨みました。

この試合で、メッシ選手はベンチスタートとなりましたが、後半15分、交代で出場するためピッチサイドに立つと、スタジアムに訪れた2万人を超えるファンから大きな歓声が沸き起こりました。

メッシ選手は、出場してすぐに持ち味の華麗なドリブルを見せたほか、34分にはゴール前に抜け出し、得点とはならなかったものの鋭いシュートを打ちました。

試合には、インテル・マイアミからウルグアイ代表のルイス・スアレス選手や、ヴィッセル神戸から大迫勇也選手など、メッシ選手以外にも注目選手が出場しましたが、最後までゴールは生まれませんでした。

試合は、ペナルティーキック戦での決着となり、ヴィッセルが、ゴールキーパー新井章太選手の活躍で、4対3で制し勝利しました。

また、この試合では、両チームの選手たちが能登半島地震の被災地へ黙とうをささげたほか、昨シーズンの途中までヴィッセルでプレーしたアンドレス・イニエスタ選手も駆けつけて、「みんなで試合を楽しみましょう」などとファンにメッセージを送りました。

ヴィッセル 大迫「メッシはやっぱりすごい」

ヴィッセル神戸の大迫勇也選手は「惜しい場面もあったしゴールを決めたかったが、まずは怪我なく終えられたことがよかった。メッシ選手はイニエスタ選手とやっていた時と同じような感覚を感じた。やっぱりすごいなと思った」と試合を振り返りました。

そのうえで、連覇を目指すシーズンに向けては「きょうは、開幕に向けての準備だと思って試合に臨んだ中で状態のよさを確認できた。これからまたしっかり調整していい形で開幕を迎えたい」と話していました。

マイアミ アルバ「とても手ごわい相手だった」

インテル・マイアミのディフェンダーでスペイン代表でもプレーしたジョルディ・アルバ選手は対戦したヴィッセル神戸について「攻撃も守備も強度が高くとても手ごわい相手だった。J1の優勝チームであり完成度が高く再現性の高い戦いぶりだった」とたたえました。

その上で「個人としてもチームとしても本当に忘れられない経験になった。できればこの先、また戻ってくるチャンスがあればうれしい」と話していました。