チリ前大統領 ヘリコプター墜落し死亡 鉱山落盤事故など対応

チリ南部の湖で6日、ヘリコプターが墜落し、乗っていたセバスティアン・ピニェラ前大統領が亡くなりました。74歳でした。

ロイター通信などによりますと6日、チリ南部の湖でピニェラ前大統領など4人が乗ったヘリコプターが墜落し、ピニェラ前大統領が亡くなりました。

ほかの3人は救助され、命に別状はないということです。

墜落した原因は分かっていません。

ピニェラ前大統領は首都、サンティアゴ生まれで実業家として活躍し、上院議員を経て、2010年からと2018年からそれぞれ4年間の合わせて2期、大統領を務めました。

在任中、2010年に発生し、津波などで500人以上が犠牲になった巨大地震からの復興に取り組んだほか、作業員33人が閉じ込められた鉱山の落盤事故でも対応に当たりました。

また、2012年には東日本大震災で被災した宮城県南三陸町を訪れ、現地の高校生と交流したほか、津波で町内のモアイ像が壊れたことから、イースター島の火山岩で作った新しいモアイ像を町に贈ったことでも知られています。

チリのボリッチ大統領はピニェラ前大統領の死を受け、3日間、喪に服すと発表しました。