流氷に囲まれたシャチ 姿確認できず 北海道羅臼町の沖合

6日、北海道羅臼町の沖合で流氷に囲まれ動けなくなっていたシャチについて、7日朝、町の職員が陸から捜索したところ、姿が確認できなくなっています。
6日と比べ、流氷の密度は低くなっているように見えるということで、羅臼町は「うまく逃げていてくれれば」と話しています。

6日朝、羅臼町の沖合およそ1キロの場所で、シャチが流氷に囲まれて動けなくなっているのを地元の漁業者が見つけました。

民間の業者が6日午前10時ごろにドローンで撮影した映像では流氷に覆われた海でおよそ10頭のシャチが確認され、業者によりますと、さらにおよそ6時間後には北東に2キロほど離れた沖合で流氷に囲まれた17頭ほどのシャチを確認したということです。

こうした中、羅臼町が7日午前8時半ごろからおよそ1時間半にわたって知床半島沿いを陸から捜索したところ、シャチの姿は確認できなかったということです。

町の職員の目視では、6日と比べ、流氷の密度は低くなっているように見えたということで、町では「うまく逃げていてくれれば」と話していますが、詳しい状況は分かっていません。

釧路地方気象台によりますと、知床半島の周辺では風が弱い状態のため、流氷は海流に流されて徐々に南下していて、広い範囲が流氷に覆われている状態は変わっていないということです。