【被害状況 7日】石川県内 241人死亡確認 住宅被害5万7000棟超

石川県によりますと珠洲市で新たに1人の死亡が確認され、県内で死亡が確認された人の数は、7日午後2時の時点で241人となっています。

石川県 241人の死亡確認(7日)

市と町ごとにみますと
▽輪島市で103人
▽珠洲市で1人増えて102人
▽穴水町で20人
▽能登町で8人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人となっています。

このうち、「災害関連死」の疑いは、
▽珠洲市で6人
▽能登町で6人
▽輪島市で3人のあわせて15人となっています。

内閣府によりますと「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気が悪化したり体調を崩したりして命が失われるケースを言います。

また重軽傷者は、県内全体で1182人にのぼっています。

安否不明 11人(7日午後2時)

能登半島地震で、石川県は、安否が分かっていない人として、11人の氏名や年齢などを公表しています。

5日から変更はなく、県は広く情報の提供を求めています。

今回の地震で、県は被害を受けた地域にいたとみられる人の所在の確認を進めています。家族や親族などからの情報をもとに自治体を通じてまとめた、安否が分かっていない人、あわせて11人の名前、住所、性別、年齢を公表しています。

自治体ごとの内訳は、
▽輪島市が9人、
▽珠洲市が2人です。
年齢は56歳から94歳となっています。

県は、この中には転居などで連絡が取れないものの無事だった人も含まれている可能性があるとして、広く情報の提供を求めています。

連絡先は、石川県危機対策課、076-225-1306です。

石川県の避難者 1万3635人(7日午後2時)

石川県によりますと、避難所に避難している人は、7日午後2時の時点で、530か所で合わせて1万3635人となっています。

自治体別にみると、
▽金沢市が3か所で13人、
▽七尾市が35か所で1007人、
▽輪島市が78か所で2361人、
▽珠洲市が45か所で1375人、
▽羽咋市が1か所で37人、
▽かほく市が1か所で20人、
▽津幡町が1か所で13人、
▽内灘町が2か所で69人、
▽志賀町が26か所で670人、
▽中能登町が1か所で29人、
▽穴水町が28か所で864人、
▽能登町が46か所で839人となっています。

宝達志水町の避難所は6日午後、閉鎖されました。

また、別の市や町から避難して来る人を受け入れる17か所の「広域避難所」などに避難している人は、合わせて887人です。

被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は3か所で合わせて242人です。

このほか旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は243か所で合わせて5209人です。

石川県の住宅被害 5万7000棟超に(7日午後2時)

7日午後2時の時点で、石川県内では、能登地方を中心に5万7119棟の住宅で被害が確認されました。

自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて4247棟、
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて1万2602棟、
▽小松市で、全壊が1棟、半壊が43棟、一部破損が1690棟、
▽輪島市で、全壊が1912棟、半壊が1220棟一部破損が2456棟、
▽珠洲市で全壊が3298棟、半壊が1973棟、一部破損が2581棟となっています。

また、
▽加賀市で全壊が7棟、半壊が23棟、一部破損が1257棟、
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて2194棟、
▽かほく市で全壊、半壊、一部破損があわせて1211棟、
▽白山市で一部破損が228棟、
▽能美市で全壊が1棟、半壊が9棟、一部破損が869棟、
▽野々市市で一部破損が28棟、
▽川北町で一部破損が12棟、
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて1413棟、
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1456棟、
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて5101棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟、
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて935棟、
▽中能登町で全壊、半壊、一部破損があわせて2450棟、
▽穴水町で全壊、半壊、一部破損があわせて2891棟、
▽能登町で、全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟となっています。

【断水】

石川県によりますと、7日午後2時の時点で7つの市と町のあわせておよそ3万7500戸で断水が続いているということです。

このうち、ほぼ全域で断水となっているのは
▽輪島市のおよそ1万戸、
▽珠洲市のおよそ4800戸です。
また、
▽穴水町のおよそ1400戸、
▽能登町ののおよそ5000戸、
▽七尾市のおよそ1万3300戸、
▽志賀町のおよそ2430戸、
▽内灘町のおよそ570戸で断水しています。

県は6つの市と町の水道の復旧時期の見通しを明らかにしていて、このうち
▽輪島市、穴水町、能登町では、いずれも2月末から3月末に仮復旧の見込みです。
▽珠洲市では、2月末から順次、仮復旧する予定で、遅い地域では、4月以降となる見込みです。
▽さらに七尾市では、七尾市街、和倉地区、能登島地区を中心に4月以降となる見込みで、そのほかの地域では、3月末までに仮復旧する見込みです。
▽志賀町では、おおむね2月末までに仮復旧し、一部で3月末となる見込みです。

県はこれらの6つの市と町ではおおむね被災した浄水場の機能回復を終えて水を流して漏水調査や修繕を行う作業に入っているとしていて1日も早い復旧を目指すことにしています。

【停電】

北陸電力送配電によりますと、石川県の能登地方では午前11時の時点でおよそ1700戸が停電しています。

自治体別では、
▽輪島市でおよそ1100戸
▽珠洲市でおよそ530戸
▽能登町でおよそ50戸
▽穴水町でおよそ30戸
▽七尾市と志賀町でそれぞれおよそ10戸となっています。

北陸電力送配電などは、土砂崩れなどで立ち入りが困難な場所や、建物に甚大な被害を受けるなど早期の復旧が見通せない一部の地域を除いて、停電はおおむね解消しているとしています。

輪島市や珠洲市でもおよそ9割の世帯に電気が届いているということで、現在、停電しているエリアについても道路などのアクセスの改善に応じて復旧を進めるとしています。