天皇ご一家 能登半島地震の被害や復旧状況の説明受けられる

天皇ご一家は6日に、政府の担当者から能登半島地震の被害や復旧状況などについて説明を受けられました。

説明は、お住まいの御所で6日夜7時前から、およそ2時間にわたって行われ、天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは、気象庁の森隆志長官と防災を担当している内閣府の高橋謙司政策統括官から、地震の被害や救助活動、それにインフラの復旧状況などについて聞かれました。

側近によりますと、ご一家は海底が広い範囲で隆起したことに驚いた様子で、避難所の状況に話が及ぶと、備蓄が十分にあるのか心配し、半島部のため復旧が難しいのではないかと心配されていたということです。

また、日本赤十字社への就職が内定している愛子さまは、被災地でのボランティア活動について質問されたということです。

天皇陛下は、5日も政策研究大学院大学の廣木謙三教授と世界の水問題について話す中で、能登半島地震の津波や土砂崩壊の被害、それに断水とトイレの問題などについて説明を受けていて、その際「厳しい時期に起きた災害ですから」と、被災した人たちを気遣われていたということです。

宮内庁は、両陛下の被災地訪問に向け、現地の状況やタイミングを見極めながら検討していくことにしています。