福井 高浜原発1号機 8日にも出力100%へ

福井県にある高浜原子力発電所1号機は、先月、配管から冷却水の蒸気が漏れるなどしたことから、点検や修理のため出力を下げていましたが、関西電力は原因について、膨張した配管が足場に接触して溶接部分が割れたとみられるとした上で、対策を進め、8日にも出力を100%に戻すと発表しました。

高浜原発1号機では、先月、タービン建屋にある、冷却水を送るポンプにつながる配管から、蒸気が漏れているのが見つかったほか、別のポンプでは、冷却水が通常よりも多く漏れていることが確認され、関西電力は出力を通常の40%まで下げて、原因を調べていました。

その結果、配管の溶接部分が割れているのが見つかったということで、工事記録などを調べたところ、20年余り前に配管の上にある足場を取り付け直した際、元の位置からずれていたことで、配管が熱で膨張すると足場と接触する状態になり、溶接部分に負荷がかかって割れたとみられると発表しました。

関西電力は、足場の形を変更するなど対策を進めていて、8日にも出力を100%に戻すことにしています。

また、別のポンプで通常より多く冷却水が漏れていたことについては、冷却水の蒸気漏れが見つかったことを受けて、ポンプ内を流れる水の圧力を一時変えたことが原因とみられ、点検を行ったものの、異常はなかったということです。