JR山手線の車内 乗客のリチウムイオン電池から出火 けが人なし

6日夕方、東京・豊島区のJR池袋駅に停車していた山手線の車内で、乗客が持っていたリチウムイオン電池から火が出ましたが、まもなく消し止められ、けがをした人はいませんでした。

6日午後6時すぎ、「JR池袋駅のホームに停車していた山手線の車内で、リチウムイオン電池から火が出た」と消防に通報がありました。

JR東日本や東京消防庁によりますと、電車内で煙のようなものが上がっていると乗客から車掌に連絡があり、その後、火はまもなく消し止められたということです。けがをした人はいませんでした。

警視庁の調べによりますと、乗客の男性のかばんに入っていたモバイルバッテリーから火が出ると、男性は「熱い」などと言いながら床に投げ捨て、そのまま立ち去ったということです。

モバイルバッテリーに搭載されたリチウムイオン電池が燃えたとみられ、警視庁や消防が詳しい状況を調べています。

午後6時10分ごろにJR池袋駅のホームで撮影された映像では、ホームには扉があいた状態で山手線の電車が停車していて、警察官が車内に乗り込み状況を確認している様子がわかります。

一部の車両の床にはピンク色の粉のようなものがまかれていて、駅員がホームから車内の様子が見えないようについたてのようなものを持っている様子も確認できます。

撮影した男性は、「駅のホームにあがったところ、電車が止まっていて人が集まっていました。目撃した人に話を聞くと『モバイルバッテリーのようなものが燃えたみたいだ』と話していました。臭いは特にしませんでした。当初は電車に乗れない人がホーム上にいて混乱した様子もありましたが、今は落ち着いています」と話していました。

こちらは、山手線の車内で撮影されたと見られる映像です。

車内の床にある直径数センチほどの黒い物体から白い煙があがり、車内に充満している様子が確認できます。