JR東日本 停電トラブル受け 有識者交え設備メンテナンス検討へ

1月、東北・北陸・上越の各新幹線が停電によって長時間にわたり運転を見合わせたトラブルについて、JR東日本の深澤祐二 社長は、今後外部の有識者も交えて、鉄道設備のメンテナンスのあり方について、検討を進める考えを示しました。

1月23日、東北・北陸・上越の各新幹線で停電が発生し、長時間にわたって運転を見合わせたトラブルは、架線の張りを調整する部品が破断した結果、架線が垂れ下がり、走行中の列車に接触したことが原因だと見られています。

JR東日本の深澤祐二 社長はトラブル後初めて開かれた6日の定例の記者会見で、「停電による運転の見合わせで多くのお客さまにご迷惑をおかけした」と陳謝しました。

JR東日本によりますと破断した部品は設置から38年が経過し、社内で取り替えの目安としている30年を超えていたということです。

これについて、深澤社長は「鉄道設備のメンテナンスのあり方について、社外の有識者を含めたワーキンググループを作ってしっかり検討していきたい」と述べ、今後部品の検査方法や適切な交換時期といった設備のメンテナンスのあり方について、有識者も交えて検討を急ぐ考えを示しました。