沖縄 「辺野古崎」周辺で国が新たな護岸造成に向けた工事着手

沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり国は6日、新たな護岸の造成に向けた工事に着手しました。

普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、国は、軟弱地盤がある大浦湾側の区域の埋め立てに向け、先月、代執行に伴う工事を始め、石材を海に投入するなどの作業を進めています。

こうした中、国は6日、埋め立てがほぼ完了した辺野古側の区域と大浦湾側の埋め立て予定地の中間に位置する「辺野古崎」の周辺で、新たな護岸の造成に向けた工事に着手しました。

午後1時半ごろにNHKのヘリコプターから現場を撮影した映像では、クレーン車でつり下げたネットに石材を入れて海の近くに移動させ、重機を使って海中に投下していく様子が確認できました。

防衛省によりますと、この工事は2013年に国が県に提出し、その後、当時の仲井真知事が承認した埋め立て申請に基づくものだということです。

移設工事をめぐっては、国は先月15日から、大浦湾側の区域を埋め立てるための土砂を辺野古側の区域に仮置きする作業も始めています。

国は普天間基地の一日も早い全面返還を実現するため工事を着実に進めていくとしている一方、移設に反対する沖縄県の玉城知事は工事を中止するよう国に求めています。