千葉 成田空港 学生など対象に企業が合同説明会 働き手確保へ

人手不足が課題となっている成田空港の働き手の確保につなげようと、空港内に事業所のある企業が千葉市で学生などを対象にした合同説明会を開きました。

成田空港では、コロナ禍のあと国際線の航空需要が急激に回復する一方、人手不足で一部の新規就航や増便の希望を受け入れられない影響が出ているうえ、5年後には、3本目の滑走路が完成して利用客の増加が見込まれ、現在の2倍ほどの従業員が必要になると試算されています。

特に航空機の地上誘導やチェックインカウンター業務などを行う「グランドハンドリング」の従業員不足が課題で、千葉市内で6日開かれた説明会には、グランドハンドリング会社などおよそ40社が参加しました。

参加した企業はブースに分かれて、訪れた学生などに仕事の内容や待遇、やりがいなどについて説明していました。

また、こうした現状を多くの人に知ってもらおうと地元の経済界の有志などが空港を舞台に製作した短編映画も初めて上映されました。

参加した学生は「旅行の時にグランドスタッフにお世話になり、関心がありますが、きょうはそれ以外の空港の仕事にも興味を持ちました」とか「子どものころから空港で働くことに関心があり、説明を聞いて働くイメージが湧きました」などと話していました。

成田空港会社戦略企画室の片山敏宏室長は「説明会を通して、空港全体として人材の確保に努めていきたい」と話していました。