香川 三豊の養鶏場で鳥インフルエンザ ニワトリ約11万羽処分へ

香川県三豊市の養鶏場で複数のニワトリが死んでいるのが見つかり、香川県は遺伝子検査の結果、高病原性とみられる鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表しました。県は6日朝から養鶏場のニワトリおよそ11万羽の処分を進めています。

香川県によりますと、5日、香川県三豊市にある養鶏場で「死んでいるニワトリが増えている」という通報があり、遺伝子検査を行った結果、高病原性とみられる「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されたということです。

このため、県は、この養鶏場で飼育されているおよそ7万羽のほか、養鶏場の管理者などが出入りしているほかの養鶏場のおよそ4万羽、合わせておよそ11万羽のニワトリの処分を進めています。

県によりますと、ニワトリの処分は今月9日をめどに、埋却や鶏舎の消毒などは、今月10日をめどに完了する見込みだということです。

県は、
▽この養鶏場の周辺の、5か所に消毒ポイントを設けたほか、
▽養鶏場から半径3キロ以内をニワトリや卵の移動を禁止する「移動制限区域」に、
▽半径10キロ以内をその地域からの出荷を禁止する「搬出制限区域」に指定するなどまん延防止の措置を進めています。

また、県によりますとこの養鶏場では先月31日の時点で県が、県内の養鶏業者に求めている報告基準を超える146羽のニワトリが死んでいるのを把握していましたが、実際に報告があったのは、5日だったということです。

このため、県は香川県内の養鶏業者に対し、基準に基づいた報告をするよう、改めて指導を行ったということです。