松野氏の資金管理団体 派閥からの収入不記載 収支報告書を訂正

衆議院千葉3区選出の松野博一前官房長官の資金管理団体は、2020年と2021年に自民党安倍派からの収入として、合わせて865万円を政治資金収支報告書に記載しておらず、5日に収支報告書を訂正しました。

政治資金収支報告書を訂正したのは、松野前官房長官が代表を務める資金管理団体「松風会」です。

収支報告書によりますと、安倍派「清和政策研究会」側からの収入として
▽2020年に315万円
▽2021年に550万円の
合わせて865万円を記載しておらず、5日、千葉県選挙管理委員会に届け出て、収支報告書を訂正しました。

また、支出については2022年まで3年間の収支報告書を訂正し、新たに会合費として、▽2020年に10万円余り
▽2021年に38万円余り
▽2022年に545万円余りの支出があったと記載しました。

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題では、「清和政策研究会」が2022年までの3年間に記載していないパーティー収入が4億3500万円余りあったなどとして、1月末に収支報告書を訂正しています。

松野前官房長官は、1月に開いた記者会見で、2022年までの5年間に派閥側から合わせて1051万円のキックバックを受け、収支報告書に記載していなかったことを明らかにしています。

その際には「国会議員との会合などに使用し、私的に使われたことはないと確認している。多大なご迷惑をかけ、大きな政治不信を招いた。心からおわびを申し上げる」と述べています。