金沢21世紀美術館 約1か月ぶりに営業再開 能登半島地震で被災

能登半島地震で施設内のガラスが破損するなどの被害を受け、休館していた金沢市の金沢21世紀美術館が6日、エリアを限定しておよそ1か月ぶりに営業を再開しました。

金沢21世紀美術館は地震の影響で一部の展示室の天井のガラス板が剥がれ落ちるなどの被害が出て1月2日から臨時休館していました。

その後、無料で利用できる「交流ゾーン」の一部の安全が確認されたとして、6日およそ1か月ぶりに営業を再開しました。

館内では、子どもたちがはがきや厚紙に絵を描いて遊べるスペースや、美術雑誌やカタログなどを閲覧できる施設などが利用できるようになっています。

また、市民向けの貸しスペースでは、市内の大学生たちが7日からの卒業制作の展示に向けて展示台を搬入したり絵画の設置場所を考えたりして準備を進めていました。

作品を制作した金沢学院大学の4年生は「大きな地震が発生した中でも、無事にあす卒業制作の展示を迎えられてよかった」と話していました。

美術館の落合博晃 広報課長は「美術館も再開し、徐々に日常を取り戻している。県内外から金沢へ足を運んでもらい、魅力を感じてほしい」と話していました。