【被害状況 6日】石川県内の住宅被害 5万5千棟超

石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は6日午後2時の時点で、240人となっています。

《石川県》

石川県 240人の死亡確認(6日)

市と町ごとにみますと
▽輪島市で103人
▽珠洲市で101人
▽穴水町で20人
▽能登町で8人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人となっています。

このうち、「災害関連死」の疑いは、
▽珠洲市で6人
▽能登町で6人
▽輪島市で3人のあわせて15人となっています。

内閣府によりますと、「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気が悪化したり体調を崩したりして、命が失われるケースを言います。また、重軽傷者は、県内全体で1182人にのぼっています。

石川県の避難者 1万3886人

石川県によりますと、避難所に避難している人は、6日午後2時の時点で、537か所で合わせて1万3886人となっています。

自治体別にみると、
▽金沢市が3か所で14人
▽七尾市が35か所で1020人
▽輪島市が79か所で2463人
▽珠洲市が45か所で1393人
▽羽咋市が1か所で39人
▽かほく市が1か所で20人
▽津幡町が1か所で13人
▽内灘町が2か所で69人
▽志賀町が26か所で671人
▽宝達志水町が1か所で2人
▽中能登町が1か所で30人
▽穴水町が29か所で880人
▽能登町が46か所で846人となっています。

また、別の市や町から避難して来る人を受け入れる17か所の「広域避難所」などに避難している人は、合わせて933人です。

被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は3か所で合わせて245人です。このほか旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は247か所で合わせて5248人です。

石川県の住宅被害 5万5千棟超に

石川県によりますと、6日午後2時現在で県内では能登地方を中心に5万5660棟の住宅で被害が確認されました。

自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて4145棟
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて1万2326棟
▽小松市で、全壊が1棟、半壊が42棟、一部破損が1671棟
▽輪島市で、全壊が1806棟、半壊が1139棟一部破損が2269棟
▽珠洲市で全壊が3071棟、半壊が1860棟、一部破損が2418棟です。
また、
▽加賀市で全壊が7棟、半壊が22棟、一部破損が1235棟
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて2128棟
▽かほく市で全壊、半壊、一部破損があわせて1194棟
▽白山市で一部破損が218棟
▽能美市で全壊が1棟、半壊が9棟、一部破損が869棟
▽野々市市で一部破損が28棟
▽川北町で一部破損が12棟
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて1392棟
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1451棟
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて5101棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて915棟
▽中能登町で全壊、半壊、一部破損があわせて2428棟
▽穴水町で全壊、半壊、一部破損があわせて2891棟
▽能登町で、全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟となっています。

【断水】

石川県によりますと、6日午後2時の時点で7つの市と町のあわせておよそ3万7700戸で断水が続いているということです。

このうち、ほぼ全域で断水となっているのは
▽輪島市のおよそ1万戸
▽珠洲市のおよそ4800戸です。
また、
▽穴水町のおよそ1600戸
▽能登町ののおよそ5000戸
▽七尾市のおよそ1万3300戸
▽志賀町のおよそ2430戸
▽内灘町のおよそ570戸で断水しています。

県は6つの市と町の水道の復旧時期の見通しを明らかにしていて、このうち
▽輪島市、穴水町、能登町では、いずれも2月末から3月末に仮復旧の見込みです。
▽珠洲市では、2月末から順次、仮復旧する予定で、遅い地域では、4月以降となる見込みです。
▽さらに七尾市では、七尾市街、和倉地区、能登島地区を中心に4月以降となる見込みで、
そのほかの地域では、3月末までに仮復旧する見込みです。
▽志賀町では、おおむね2月末までに仮復旧し、一部で3月末となる見込みです。

県はこれらの6つの市と町ではおおむね被災した浄水場の機能回復を終えて水を流して漏水調査や修繕を行う作業に入っているとしていて、1日も早い復旧を目指すことにしています。

【停電】

北陸電力送配電によりますと、石川県の能登地方では午後5時の時点でおよそ1700戸が停電しています。

自治体別では、
▽輪島市でおよそ1100戸
▽珠洲市でおよそ520戸
▽能登町でおよそ50戸
▽穴水町でおよそ40戸
▽七尾市と
▽志賀町でそれぞれおよそ10戸となっています。

北陸電力送配電などは、土砂崩れなどで立ち入りが困難な場所や、建物に甚大な被害を受けるなど早期の復旧が見通せない一部の地域を除いて、停電はおおむね解消しているとしています。

輪島市や珠洲市でもおよそ9割の世帯に電気が届いているということで、現在、停電しているエリアについても道路などのアクセスの改善に応じて復旧を進めるとしています。

《富山県》

県外での犠牲者(6日午前9時時点)

能登半島地震では、
▽石川県輪島市に帰省していた富山市の中学1年の男子生徒と
▽石川県珠洲市に帰省していた富山市の30代の女性が、住宅の倒壊に巻き込まれて亡くなりました。

富山県のけが人(6日午前9時時点)

富山県によりますと、県内では47人がけがをして、このうち3人が重傷です。

けが人を市町村別にみますと、
▽富山市で18人
▽氷見市で9人
▽黒部市で5人
▽射水市で4人
▽高岡市と朝日町でそれぞれ3人
▽魚津市と小矢部市でそれぞれ2人
▽砺波市で1人です。

富山県の住宅被害 8044棟(6日午前9時時点)

住宅の被害は、6日午前9時の時点で、県内では全壊が129棟、半壊が340棟など、あわせて8044棟で被害が確認されています。

このうち
▽氷見市で全壊が110棟、半壊が181棟
▽射水市で全壊が9棟、半壊が27棟
▽小矢部市で全壊が8棟、半壊が6棟
▽富山市で全壊が2棟、半壊が23棟
▽高岡市で半壊が103棟などとなっています。

市町村別では
▽高岡市で1987棟
▽氷見市で1634棟
▽射水市で1573棟
▽富山市で1303棟
▽小矢部市で943棟
▽滑川市で100棟
▽南砺市で91棟
▽上市町で87棟
▽朝日町で83棟
▽黒部市で81棟
▽砺波市で71棟
▽入善町で44棟
▽魚津市で33棟
▽立山町で14棟で
舟橋村を除く14の市と町で被害が確認されています。

【断水】

氷見市は、水道は復旧したとしていますが、水道管からの漏水が起きていて住宅などへの被害が相次いだ氷見市北大町にある比美乃江小学校に給水場所を設けています。

給水できるのは、午前8時から午後7時までです。