“銃規制強化で駆除対策に支障ないように”松村国家公安委員長

各地でクマによる被害が相次ぐ中、松村国家公安委員長は警察庁が検討している銃の規制強化によって、駆除対策に支障が生じることがないようにしていく考えを示しました。

銃を使った凶悪事件が相次いでいることを受けて、警察庁は、規制や罰則の強化を盛り込んだ銃刀法の改正案を今の国会に提出する予定です。

改正案では、ヒグマやエゾシカの駆除に使う「ハーフライフル銃」も規制強化の対象とする方針ですが、駆除対策への影響が懸念されるとして、北海道は地域事情に配慮するよう求めているほか、猟友会が反対する声明を出しています。

これについて松村国家公安委員長は、5日の衆議院予算委員会で「制度の見直しにあたっては獣類による被害の防止に支障が生じることがないよう十分に配慮する必要がある」と述べました。

そのうえで「関係団体などの意見を丁寧に聞き、必要性の高い方まで所持が困難となることがないよう検討を行いたい」と述べ、駆除対策に支障が生じることがないようにしていく考えを示しました。