大相撲 元大関 朝潮 長岡末弘さんのお別れの会

大相撲で「大ちゃん」の愛称で親しまれ、去年11月に亡くなった元大関 朝潮の長岡末弘さんのお別れの会が都内で行われ、関係者が別れを惜しみました。

高知県室戸市出身で元大関 朝潮の長岡さんは昭和60年の春場所で優勝し、引退後は高砂親方として元横綱 朝青龍や大関経験者の朝乃山などを育て去年11月に67歳で亡くなりました。

5日は、長岡さんの「お別れの会」が都内のホテルで行われ、日本相撲協会の関係者のほか元朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさんなどおよそ350人が参列しました。

会では、現役時代にしのぎを削った元横綱 北勝海で日本相撲協会の八角理事長が「明るく楽しい人柄から弟子などに慕われ、ファンの人気者だった。大相撲にかけた人生、本当にお疲れ様でした」と声を詰まらせながら弔辞を述べました。

このあと、兄弟子で元関脇 高見山の渡辺大五郎さんや、朝乃山をはじめとした弟子など参列者が献花して別れを惜しみました。

大関まで育ててもらった朝乃山は「人柄がよく、愛される力士で尊敬できる師匠だった。自分が大関に戻れるように天国から見守ってほしい」と話していました。

また、部屋を継承した元関脇 朝赤龍の高砂親方は「たくさんの方に来ていただいて、先代の偉大さを感じた。学んだことを生かして横綱や大関を育てられるように頑張っていきたい」と話していました。

元横綱 朝青龍「会いたかった」

元横綱 朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさんは「飾られていた写真の笑顔のままの人だった。会いたかったし、握手して別れたかった。最後はちゃんと話したかった」と振り返っていました。

また、兄弟子で元関脇 高見山の渡辺大五郎さんは「亡くなるのが少し若すぎる。歌が好きだし、酒が好きだし、明るいところがあった。胸も大分出してよく稽古をつけた」と話していました。