春闘 鉄鋼大手3社労組 月額3万円賃上げ要求へ約50年ぶり高水準

ことしの春闘で基幹労連に加盟する鉄鋼大手3社の労働組合はベースアップ相当分で月額3万円とおよそ50年ぶりの高水準の賃上げを要求する方針案をまとめました。

鉄鋼や重工、造船などの産業別労働組合、基幹労連は5日、記者会見を開き、ことしの春闘でベースアップ相当分として月額1万2000円以上の賃上げを求める方針案を説明しました。

このうち日本製鉄、JFEスチール、神戸製鋼所の鉄鋼大手3社の労働組合はベースアップ相当分で月額3万円の賃上げを要求する方針案をまとめたということです。

この要求はオイルショックによる物価高の影響を受けた1975年以来およそ50年ぶりの高水準です。

また
▽三菱重工やIHIなどの重工大手の労働組合は、月額1万8000円
▽三菱マテリアルなど非鉄金属大手の労働組合では月額1万5000円の賃上げを求める方針です。

基幹労連の津村正男中央執行委員長は「物価上昇や継続した賃金の改善という観点などから、それぞれどういう要求方針を立てるか検討をお願いした。要求した内容をしっかり取りに行くという姿勢で交渉の場で主張していきたい」と話していました。