Hib感染症を加えた「5種混合ワクチン」 4月から定期接種へ

百日せきや破傷風などを予防する子どもを対象にした4種混合ワクチンに、肺炎などを引き起こすHib感染症を加えた「5種混合ワクチン」について、厚生労働省はことし4月から新たに法律上の定期接種に位置づけて接種を行う方針を決めました。

子どもが接種する4種混合ワクチンは、百日せきや破傷風、ジフテリア、ポリオを予防するためのもので、生後2か月から接種が行われています。

5日開かれた厚生労働省の専門家分科会で、4種混合ワクチンに肺炎や髄膜炎などを引き起こすHib感染症を加えた「5種混合ワクチン」について、法律上の定期接種に位置づけて接種を行うことについて了承されました。

定期接種の対象となるのは生後2か月から7歳半までで、一定の期間をあけて初回接種と追加接種で合わせて4回の接種が行われます。

Hibワクチンは、現在も単体で定期接種が行われていますが、4種混合ワクチンも合わせると合計8回の接種が必要で、スケジュール管理が課題となっており、5種混合ワクチンに混合することで接種回数を減らすことができると期待されています。

5種混合ワクチンの定期接種は、ことし4月から行われます。