トヨタ 国内4工場の稼働停止 2月9日まで延長 認証取得不正で

豊田自動織機が生産したエンジンの認証取得の不正で、トヨタ自動車は、国内4つの自動車工場の6つの生産ラインで行っている稼働の停止を今月9日まで延長することを明らかにしました。

トヨタグループの「豊田自動織機」では自動車用のディーゼルエンジン3機種で認証手続きに必要な出力試験の違反行為が見つかり、国土交通省は先月29日、不正が見つかったエンジンの出荷の停止を指示しました。

このエンジンの供給を受けるトヨタ自動車は「ランドクルーザー300」や、「ハイエース」など合わせて10車種の出荷を停止し、国内4つの工場の6つの生産ラインの稼働を停止しています。

トヨタは5日、この稼働停止を今月9日まで延長すると明らかにし、これらの生産ラインで予定されていた今月10日・土曜日の休日出勤も取りやめるとしています。

引き続き稼働を停止するのは、
▽「トヨタ車体」の愛知県にある2工場と三重県にある1工場、
▽「岐阜車体工業」の岐阜県にある1工場で、このうち三重県の工場では出荷停止の対象となっていない主力車種の「アルファード」なども同じ生産ラインを使っていることから、生産の停止を続けているということです。

トヨタでは、稼働再開の見通しは立っていないとしていて、停止が長期化すれば新車の供給や取引先への影響が懸念されます。