首相 所属議員アンケート来週早々に取りまとめ予定 衆院予算委

国会は、5日から衆議院予算委員会で新年度予算案の実質的な審議が始まりました。岸田総理大臣は自民党の派閥の政治資金をめぐる問題で、すべての所属議員を対象に行うアンケートについて、来週早々に結果を取りまとめる考えを示しました。

衆院予算委 約1時間遅れで始まる

衆議院予算委員会は、自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けた与野党の協議などが続いたため、およそ1時間遅れて始まり、午前中は自民党が質問に立ちました。

加藤前厚労相「自民党として責任持って対応すること必要」

▽加藤前厚生労働大臣は「なぜこれほど広範に不適切な会計処理が行われたのか、お金はいったいどこに使われたのか明らかにしていくことが私たちの責任だ。自民党として責任を持って対応することが必要だ」と指摘しました。

これに対し岸田総理大臣は「外部の弁護士も交え、順次、党幹部による関係者への聴き取りを開始し、不記載に至った経緯や使途などを確認している。可能なかぎり、今週中をめどに作業を終え、その後、外部の第三者による取りまとめを予定している」と説明しました。

そのうえで「党所属の全議員を対象に政策集団の政治資金パーティーに関連した収支報告書の不記載がないかに関するアンケート調査を今週中に行い、来週早々にはとりまとめを予定している。聴き取りの進捗(しんちょく)状況などを踏まえ、党として必要な説明責任を果たしていきたい」と述べました。

首相 地震支援金「資金借り入れ容易でない世帯も同様に対象」

▽また、能登半島地震への対応をめぐり、岸田総理大臣は、住宅が半壊以上の被害を受けた高齢者などがいる世帯に新たに支給する支援金について「資金の借り入れや返済が容易でないと見込まれる世帯も高齢者などがいる世帯と同様に制度の対象としていきたい」と述べました。

首相 防衛装備品の第三国輸出「与党の合意得るべく説明尽くす」

▽一方、イギリス・イタリアと開発を進めている次期戦闘機が念頭にある、他国と共同開発した防衛装備品の第三国への輸出をめぐり、岸田総理大臣は「イギリス・イタリアとの共同開発は、来月以降、開発企業の間で作業分担に関する協議の本格化が見込まれる。このため今月末を与党間の結論を得る時期として示しており、政府としても与党の合意を得るべく丁寧な説明を尽くしていく」と述べました。