【被害状況 5日】石川県内の住宅被害 5万棟を超える

石川県によりますと、県内であわせて240人の死亡が確認されています。このうち、
「災害関連死」の疑いは15人となっています。また能登半島地震で確認された住宅の被害が5万棟を超えたことを明らかにしました。

石川県 240人の死亡確認(5日午後2時)

石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は、5日午後2時の時点で、今月2日と変わらず240人となっています。

市町ごとにみますと
▽輪島市で103人、
▽珠洲市で101人、
▽穴水町で20人、
▽能登町で8人、
▽七尾市で5人、
▽志賀町で2人、
▽羽咋市で1人となっています。

このうち、「災害関連死」の疑いは、
▽珠洲市で6人、
▽能登町で6人、
▽輪島市で3人のあわせて15人となっています。

内閣府によりますと、「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気が悪化したり体調を崩したりして、命が失われるケースを言います。

また、重軽傷者は、県内全体で1182人にのぼっています。

安否不明者 11人(5日午後2時)

能登半島地震で、石川県は、安否が分かっていない人として、11人の氏名や年齢などを公表し広く情報の提供を求めています。

今回の地震で、県は被害を受けた地域にいたとみられる人の所在の確認を進めています。家族や親族などからの情報をもとに自治体を通じてまとめた、安否が分かっていない人、あわせて11人の名前、住所、性別、年齢を公表しています。

自治体ごとの内訳は、
▽輪島市が9人、
▽珠洲市が2人です。

年齢は56歳から94歳となっています。

県は、この中には転居などで連絡が取れないものの無事だった人も含まれている可能性があるとして、広く情報の提供を求めています。

連絡先は、石川県危機対策課、076-225-1306です。

石川県の避難者 1万3946人(5日午後2時)

石川県によりますと、避難所に避難している人は、5日午後2時の時点で、540か所で合わせて1万3946人となっています。

自治体別にみると、
▽金沢市が3か所で14人、
▽七尾市が35か所で1029人、
▽輪島市が79か所で2469人、
▽珠洲市が45か所で1393人、
▽羽咋市が1か所で39人、
▽かほく市が1か所で20人、
▽津幡町が1か所で13人、
▽内灘町が2か所で70人、
▽志賀町が28か所で734人、
▽宝達志水町が1か所で2人、
▽中能登町が1か所で29人、
▽穴水町が30か所で890人、
▽能登町が46か所で864人となっています。

また、別の市や町から避難して来る人を受け入れる17か所の「広域避難所」などに避難している人は、合わせて933人です。

被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は3か所で合わせて252人です。

このほか旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は247か所で合わせて5195人です。

石川県の住宅被害 5万棟超に(5日午後2時)

5日午後2時の時点で、石川県内では能登地方を中心に5万2337棟の住宅で被害が確認されました。

自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて4145棟、
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて1万2083棟、
▽小松市で、全壊が1棟、半壊が43棟、一部破損が1654棟、
▽輪島市で、全壊、半壊、一部破損があわせて2807棟、
▽珠洲市で全壊が2937棟、半壊が1737棟、一部破損が2259棟となっています。また、
▽加賀市で全壊が7棟、半壊が22棟、一部破損が1206棟、
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて2128棟、
▽かほく市で全壊、半壊、一部破損があわせて1134棟、
▽白山市で一部破損が208棟、
▽能美市で全壊が1棟、半壊が9棟、一部破損が855棟、
▽野々市市で一部破損が28棟、川北町で一部破損が12棟、
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて1349棟、
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1444棟、
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて5101棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟、
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて885棟、
▽中能登町で全壊、半壊、一部破損があわせて2380棟、
▽穴水町で全壊、半壊、一部破損があわせて2891棟、
▽能登町で、全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟となっています。

【断水】

石川県によりますと、5日午後2時の時点で7つの市と町のあわせておよそ3万8130戸で断水が続いているということです。

このうち、ほぼ全域で断水となっているのは
▽輪島市のおよそ1万戸、
▽珠洲市のおよそ4800戸です。また、
▽穴水町のおよそ1600戸、
▽能登町ののおよそ5000戸、
▽七尾市のおよそ1万3500戸、
▽志賀町のおよそ2660戸、
▽内灘町のおよそ570戸で断水しています。

県は6つの市と町の水道の復旧時期の見通しを明らかにしていて、このうち
▽輪島市、穴水町、能登町では、いずれも2月末から3月末に仮復旧の見込みです。
▽珠洲市では、2月末から順次、仮復旧する予定で、遅い地域では、4月以降となる見込みです。
▽さらに七尾市では、七尾市街、和倉地区、能登島地区を中心に4月以降となる見込みで、そのほかの地域では、3月末までに仮復旧する見込みです。
▽志賀町では、おおむね2月末までに仮復旧し、一部で3月末となる見込みです。

県はこれらの6つの市と町ではおおむね被災した浄水場の機能回復を終えて水を流して漏水調査や修繕を行う作業に入っているとしていて1日も早い復旧を目指すことにしています。

【停電】

北陸電力送配電によりますと、石川県の能登地方では午後5時の時点でおよそ1800戸が停電しています。

自治体別では、
▽輪島市でおよそ1100戸、
▽珠洲市でおよそ580戸、
▽能登町でおよそ50戸、
▽穴水町でおよそ30戸、
▽志賀町でおよそ20戸、
▽七尾市でおよそ10戸となっています。

北陸電力送配電などは、土砂崩れなどで立ち入りが困難な場所や、建物に甚大な被害を受けるなど早期の復旧が見通せない一部の地域を除いて、停電はおおむね解消しているとしています。

輪島市や珠洲市でもおよそ9割の世帯に電気が届いているということで、現在、停電しているエリアについても道路などのアクセス改善に応じて復旧を進めるとしています。