石川 馳知事 穴水町の病院を視察“病院機能回復に全力尽くす”

石川県の馳知事は4日、穴水町の病院を視察し、ホテルなどに2次避難している高齢者が希望の住まいに移ってもらうためには病院や介護施設との連携が不可欠だとして、病院機能の回復に全力を尽くす考えを示しました。

石川県の馳知事は4日午後、能登半島地震で被災した穴水町の公立穴水総合病院を視察しました。

病院では地震のあと、先月末から内科や外科の外来診療を再開したものの、午前中のみとなっていて一部の科では休診が続いています。

病院関係者との意見交換では、多くの看護師が避難所から通ったり、泊まり込みで働いていたりすることや、職員数が足りず、外来や入院に支障が生じていること、それに上下水道が復旧しないと病院の機能を保てないことなど厳しい現状が伝えられました。

視察のあと、馳知事は記者団に対し、「奥能登地域の公立病院は生命線で、病院が機能し、介護施設との連携がなければ2次避難している高齢者が安心して戻ることができないことを改めて理解した」と述べました。

そのうえで、「どういう人材が必要かや医療機器の買い替えなど要望を出していただき、それに全力で対応したい」と述べ、病院機能の回復に全力を尽くす考えを示しました。