【詳細】イスラエル各地 人質解放求め抗議集会 (2月4日)

イスラエルでは3日夜、ガザ地区で拘束されている人質の解放を求めて大規模な抗議集会が開かれ、成果を出していないとして、ネタニヤフ政権に対し退陣を迫る声が上がるなど批判が強まっています。

※イスラエルやパレスチナに関する日本時間2月4日の動きを、随時更新してお伝えします。

抗議集会でネタニヤフ政権の退陣を迫る声も

イスラエル軍はガザ地区南部のハンユニスやラファへの攻撃を続けていて、パレスチナの地元メディアは3日深夜、ラファで避難所となっていた幼稚園がイスラエル軍の空爆を受け、少なくとも2人の子どもが死亡し、多くのけが人が出たと伝えています。

ガザ地区の保健当局は4日、これまでに2万7365人が死亡したと明らかにしました。

ガザ地区での戦闘休止と人質の解放に向けて、先月下旬からカタールなどの仲介で行われている交渉では、イスラム組織ハマスが完全な停戦を求めているのに対して、イスラエルはそれを認めない姿勢で、合意できるか不透明な状況です。

こうした中、3日夜にはイスラエル各地で、人質の解放を実現するよう政府に訴える抗議集会が行われました。

このうち、テルアビブでは参加者は数千人にのぼったとみられ、人質解放のために停戦を受け入れるべきだという声や、人質全員の解放を4か月近く実現できていないネタニヤフ政権に退陣を迫る声も聞かれました。

4日から8日にかけては交渉を後押しするため、アメリカのブリンケン国務長官がイスラエルや仲介役のカタールなどを訪れる予定で、交渉の進展につながるか、注目されます。

“ハマス内部 一時的戦闘休止と恒久的停戦で意見割れる”米紙

イスラエル軍はガザ地区南部のハンユニスなどで軍事作戦を続けていて、地区の保健当局は3日、これまでに2万7238人が死亡したと明らかにしました。

こうした中、ガザ地区での戦闘休止と人質解放をめぐってカタールなどの仲介で行われているイスラエルとハマスの交渉について、アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルは2日、交渉に詳しい関係者の話として、ハマスの内部で現時点の提案への対応をめぐり、意見が割れていると伝えました。

それによりますと、提案には人質の解放と引き換えに6週間の戦闘休止が盛り込まれていて、ハマスのガザ地区トップのシンワル指導者らは軍事力を立て直す時間が稼げるなどとして受け入れる考えを示す一方、ハニーヤ最高幹部らは恒久的な停戦を求めるべきだと主張しているということです。

ハニーヤ最高幹部は2日の声明で、戦闘の完全な終結やガザ地区からのイスラエル軍の撤退などを目指す考えを強調していました。

交渉にはアメリカも関与していて、ブリンケン国務長官が4日から8日までの日程でイスラエルや仲介役のカタールなどを訪れる予定で、合意に向けた外交の動きも注目されます。