米紙 “ゼレンスキー大統領 軍総司令官の解任決定と米に伝達”

アメリカの有力紙は複数の関係者の話として、ウクライナのゼレンスキー大統領が軍のザルジニー総司令官を解任することを決めたと、ウクライナ政府がアメリカ政府に伝えたと報じました。
ただ、実際の解任の時期は明らかでないとしています。

アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは2日、複数の関係者の話として、ゼレンスキー大統領が軍のザルジニー総司令官を解任することを決めたとウクライナ政府が最大の支援国であるアメリカのホワイトハウスに伝えたと報じました。

ただ、実際に、いつ解任するかは明らかでないとしています。

また、解任を無期限に延期することもありえるとしながらも可能性は低いとしています。

ウクライナ側から伝えられたアメリカ政府の高官は賛成も反対もせず、主権国家の指導者が決めることだという認識を示したということです。

ゼレンスキー大統領とザルジニー総司令官をめぐっては、かねてからあつれきが指摘され、最近では50万人規模の新たな動員などをめぐって意見が対立しているなどと相次いで報じられていますが、ウクライナ国防省は解任について否定しています。

一方、ロシアとウクライナではそれぞれインフラ施設への攻撃が相次いでいて、ウクライナ側では、ロシア軍の無人機による攻撃で大規模な停電が発生し、ロシア南部のボルゴグラードでは地元当局が3日、無人機による攻撃で石油精製施設で火災が発生したと発表しています。