ラグビー リーグワンとスーパーラグビー初の交流戦 初戦は大敗

日本のラグビーリーグワンと、南半球の世界最高峰のリーグ「スーパーラグビー・パシフィック」の初めてとなる交流戦が東京で行われ、スーパーラグビーのブルーズが東京サントリーサンゴリアスに43対7で大勝しました。

日本のリーグワンと、スーパーラグビーの上位チームどうしが対戦する「THE CROSSーBORDER RUGBY」は、両リーグの発展や選手のレベルアップを目的に、ことし初めて日本で4試合開催されます。

初戦は、昨シーズンリーグワン4位のサンゴリアスと、昨シーズン、スーパーラグビーでプレーオフ準決勝に進んだ、ニュージーランドのブルーズが東京 秩父宮ラグビー場で対戦しました。

試合はフィジカルに勝るブルーズが序盤からボールを保持して優位に進め、前半3つのトライを決めるなどして19対7で折り返しました。

ブルーズは、後半にもさらに4つのトライを重ねてリードを広げ、43対7でサンゴリアスを寄せつけず大勝しました。

サンゴリアスは前半、日本代表の松島幸太朗選手が持ち味のスピードを生かしてトライを奪いましたが、その後は見せ場を作れず相手のフィジカルの強さに屈して反則を重ね、大差で敗れました。

交流戦は今月10日まで行われ、4日は埼玉県の熊谷ラグビー場でリーグワンの埼玉パナソニックワイルドナイツとスーパーラグビーのチーフスが対戦します。

サンゴリアス 田中監督「受け身になり圧倒された」

サンゴリアスは去年のワールドカップで活躍した南アフリカ代表のウイング、チェズリン・コルビ選手やニュージーランド代表のキャプテン、サム・ケイン選手などは出場しませんでした。

これについて、サンゴリアスの田中澄憲監督は「彼らはワールドカップの直後からチームに合流してプレーを続けていたので、この時期に休むことはもともと決まっていた。はたから見ればメンバーを落としていると思われるかもしれないが、けがでプレーできない選手もいた」と説明しました。

対するブルーズも若手中心のメンバー構成で、去年のワールドカップに出場したニュージーランド代表の主力メンバーは出場しませんでした。

大差で敗れたことについて、田中監督は「試合の最初の20分で受け身になり、圧倒されてしまった。結果として日本ラグビーのレベルを示すことができなかった」と悔やんでいました。

また、サンゴリアスで唯一となるトライを挙げた松島幸太朗選手は「若手の選手にとっていい経験になったのではないか。きょう学んだことを生かして自分たちもこれからレベルアップしていきたい」と話していました。

ブルーズ ペロフェタ選手「自由に自分の直感信じてプレー」

ブルーズの司令塔のペロフェタ選手は「去年10月以来の試合だったが、思ったよりもいいプレーができたと思う。きょうは自由に自分の直感を信じてプレーしたかった」と振り返りました。

そして「日本のファンの皆さんはとても敬意があり、自分がキッカーを務める時もすごく静かに見守ってくれた。久しぶりに静かな中で蹴ることができたし、日本の皆さんがラグビーを愛していることがよくわかった」と笑顔を見せていました。