被災地を絵に残す画家 輪島「朝市通り」火災被害描く 理由は

全国各地の被災地の状況を絵で残す活動を続ける画家が石川県輪島市を訪れ、「朝市通り」の大規模な火災による被害を描きました。

画家の鈴木誠さんは能登半島地震の被害を絵として残すため被災地を回っていて、2日は輪島市の「朝市通り」でキャンバスに向かいました。

そして、大規模な火災で焼けた跡や鉄骨がむき出しになった建物を油絵で描いていました。

鈴木さんは岩手県奥州市出身で、東日本大震災のあと被災地の状況を絵で描き始め、これまで熊本地震などほかの災害も含め200点以上を描いてきました。

被災者から「震災の映像や写真は直視できない」という声を聞き、絵に残す活動を続けているということです。

鈴木さんは「人の気持ちや見た人の心を残すのが絵だと思っていて、1人でも命を救われる人が増えることを目指して絵を描いています」と話していました。