トランプ前大統領の初公判を延期 議会乱入事件めぐり 連邦地裁

アメリカで3年前に起きた連邦議会への乱入事件をめぐり、起訴されたトランプ前大統領について、裁判所は3月に予定していた初公判を延期すると発表しました。

アメリカのトランプ前大統領は3年前に、連邦議会に支持者らが乱入した事件をめぐり、その前の年に行われた大統領選挙の結果を覆そうと、結果を確定する手続きを故意に妨げたとして、国家を欺こうとした罪などで起訴されています。

首都ワシントンにある連邦地方裁判所は2日、来月4日に予定していた初公判を延期すると発表しました。新たな期日は示されていません。

この裁判をめぐりトランプ氏は、在任中の大統領としての行動は刑事責任を問われず、大統領の免責特権が適用されると主張していて、現在、連邦控訴裁判所で審理が続いています。

トランプ氏は合わせて4つの刑事事件の裁判を抱えていますが、今回の裁判はこのうちの最初の初公判になる予定だったことから、選挙戦への影響が注目されていました。