石川 珠洲市と中能登町でボランティアの活動始まる

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市で3日からボランティアの活動が始まり、災害廃棄物の片付けなどに当たりました。

石川県は先月27日から一部の被災地に事前に登録したボランティアを派遣していて、2月3日から珠洲市と中能登町でも始まりました。

このうち、珠洲市ではボランティア15人が受け入れの窓口となる市の社会福祉協議会の職員から説明を受けたあと、被災した住宅に向かい、傷んだ家具や衣類の片付けを手伝いました。

滋賀県から来た20代の男性は「被災地を少しでも励ましたいという思いで参加しました。きょうから1週間、休みを取っているので、あす以降も支援に入ります」と話していました。

3日に参加したボランティアは金沢市から4時間かけて移動し、日帰りのため、活動時間は午後3時ごろまでのおよそ4時間となりました。

社会福祉協議会では今後、住民のニーズを把握したうえで、ボランティアの人数をさらに増やしたいとしていますが、市内では断水が続き、宿泊できる施設も少ないため、当面、同じ対応が続くということで、活動時間をどう確保するかが課題となります。

市の社会福祉協議会の塩井豊事務局長は「ボランティアの方には過去の地震でも助けられました。道路事情が悪く、今は参加人数が限られますが、どうか、継続的に力を貸してほしいです」と話していました。

珠洲市長「市民にとって前を向く力になる」

石川県珠洲市で3日から災害ボランティアの活動が始まったことについて、珠洲市の泉谷満寿裕市長は市役所で記者団に対し、「本当に心強く、市民にとって前を向く力になると思う。社会福祉協議会が調整しているが、支援のニーズが多ければ、受け入れの人数も少しずつ増やしていただけると思う」と話していました。