自民 政治資金問題 全所属議員対象にアンケート実施へ

自民党は、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、関係議員から聴き取りを始めるとともに、来週、すべての所属議員を対象にアンケートを行うことになりました。これに対し、野党側は、週明けから行われる予算委員会で、引き続き実態の解明や政治資金規正法の改正などを求める方針です。

自民党は、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、2日に党幹部が二階派の議員に対し、キックバックの金額や使いみちを確認するなど聴き取りを始めました。

3日以降、安倍派の議員や岸田派の幹部も対象に行う予定です。

岸田総理大臣は「不記載の実態把握に努めていく。あるべき政治責任については事実関係の把握など手順を踏みながら党として対応を考える」と述べました。

また、自民党は、来週、すべての所属議員を対象にアンケートを行うことになり、収支報告書に記載していなかった派閥のパーティー券収入がないか確認することにしています。

野党側の要求も踏まえ、実態の把握に努めることで、年度内成立を目指す新年度予算案の審議を円滑に進めたい考えです。

これに対し、立憲民主党の泉代表は「議員が議員から聴き取れば忖度(そんたく)や遠慮が働くかもしれず、透明性を高めることが必要だ」と指摘しました。

野党側は、週明けから行われる衆議院予算委員会で引き続き岸田総理大臣らの責任を追及するとともに、実態の解明や政治資金規正法の改正などを求める方針です。