イスラエル“40日の戦闘休止と人質解放目指す”ハマスは無返答

イスラエル軍とイスラム組織ハマスの間の戦闘休止と人質解放をめぐる交渉について、ロイター通信は、イスラエル側が40日の戦闘休止と引き換えに民間人の人質の解放を目指していると伝えました。一方、ハマス側は提案に返答をしていないもようで、慎重に対応の検討を進めているとみられます。

イスラエル軍はガザ地区での激しい攻撃を続けていて、1日までの死者は2万7000人を上回っています。

こうした中、イスラエルのガラント国防相は1日、南部ハンユニスでの作戦の目標は達成しつつあるとの認識を示したうえで、さらに南のラファにも攻勢を強める考えを示しました。

OCHA=国連人道問題調整事務所によりますと、ラファにはイスラエル軍の攻撃を受けて多くの避難民が逃れていて、100万人以上が暮らしているということです。

一方、イスラエル軍とハマスの間の戦闘休止と人質解放をめぐる交渉について、ロイター通信は2日、交渉の状況に詳しいパレスチナ当局者の話として、イスラエル側は40日の戦闘休止と引き換えに、ハマス側が兵士を除く民間人の人質を解放しその後、兵士と死亡した人質の遺体を引き渡すことを目指していると伝えました。

今回の交渉をめぐっては、アメリカの有力紙がまだ最低限の枠組みだけが議論されている段階だと伝えていますが、ロイター通信は、ハマスが人質の解放後に戦闘が再開されないという保証を求めるとの見方も伝えています。

ハマス側の幹部は1日、アルジャジーラに対して「まだ返答しておらず検討中だ」として慎重に検討を重ねているとみられ、交渉がまとまるには時間がかかる可能性もあります。