東シナ海のEEZに中国ブイ “技術的故障で漂流した”中国外務省

東シナ海の日本のEEZ=排他的経済水域内で、先月末に中国のものとみられるブイが漂流しているのが確認されたことについて、中国外務省の報道官は「ブイは技術的な故障で漂流した」と述べ、日中双方が処理について意思疎通を続けていることを明らかにしました。

東シナ海の日本のEEZ内で、先月29日に海上保安庁の巡視船が、中国のものとみられるブイが漂流しているのを確認し、日本政府は中国側に通報して説明を求めていました。

これについて、中国外務省の汪文斌報道官は2日の記者会見で「中国側はいわゆる『日本のEEZ』という見解を受け入れていない」と主張しました。

一方で「ブイはもともと長江の河口付近の海域に設置されていたが、技術的な故障で漂流した」と述べ、日中双方が処理について意思疎通を続けていることを明らかにしました。

上川外相「ブイ放置の現状 深刻に受け止めている」

上川外務大臣は記者会見で「中国側が当該ブイを放置しているという現状を深刻に受け止めている。ブイの撤去や移動など様々な対応について、関係省庁間で連携して検討の上、可能かつ有効な対応を適切に実施していく」と述べました。