【被害状況 2月2日】石川県で240人死亡

石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は2日午後2時の時点で、1日と変わらず240人となっています。

市と町ごとにみますと
▽輪島市で103人
▽珠洲市で101人
▽穴水町で20人
▽能登町で8人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人となっています。

このうち、「災害関連死」の疑いは、
▽珠洲市で6人
▽能登町で6人
▽輪島市で3人の合わせて15人となっています。

内閣府によりますと、「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気が悪化したり体調を崩したりして、命が失われるケースを言います。

また、重軽傷者は、県内全体で1181人に上っています。

【住宅被害】

石川県によりますと、2日午後2時現在で県内では能登地方を中心に4万9440棟の住宅で被害が確認されました。

自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損が合わせて4145棟、
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損が合わせて1万1668棟、
▽小松市で、全壊が1棟、半壊が43棟、一部破損が1630棟、
▽輪島市で、全壊、半壊、一部破損が合わせて2606棟、
▽珠洲市で全壊が2422棟、半壊が1305棟、一部破損が1806棟です。

また、
▽加賀市で全壊が7棟、半壊が19棟、一部破損が1186棟、
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損が合わせて2038棟、
▽かほく市で全壊、半壊、一部破損が合わせて1134棟、
▽白山市で一部破損が203棟、
▽能美市で全壊が1棟、半壊が8棟、一部破損が832棟、
▽野々市市で一部破損が28棟、
▽川北町で一部破損が12棟、
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損が合わせて1320棟、
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損が合わせて1436棟、
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損が合わせて4927棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟、
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損が合わせて870棟、
▽中能登町で全壊、半壊、一部破損が合わせて2266棟、
▽穴水町で全壊、半壊、一部破損が合わせて2516棟、
▽能登町で、全壊、半壊、一部破損が合わせて5000棟となっています。

【避難者】

石川県によりますと、避難所に避難している人は、2日午後2時の時点で、549か所で合わせて1万4431人となっています。

自治体別にみると、
▽金沢市が3か所で14人
▽七尾市が36か所で1089人
▽輪島市が87か所で2685人
▽珠洲市が44か所で1441人
▽羽咋市が1か所で40人
▽かほく市が1か所で20人
▽津幡町が1か所で15人
▽内灘町が2か所で78人
▽志賀町が29か所で823人
▽宝達志水町が1か所で2人
▽中能登町が1か所で23人
▽穴水町が30か所で911人
▽能登町が47か所で888人となっています。

また、別の市や町から避難して来る人を受け入れる17か所の「広域避難所」などに避難している人は、合わせて967人です。

被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は3か所で合わせて257人です。このほか旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は246か所で合わせて5178人です。

「2次避難所」に避難している人の数は、初めて5000人を超えました。

【停電】

北陸電力送配電によりますと、石川県の能登地方では、2日午後5時の時点でおよそ2100戸が停電しています。

自治体別では、
▽輪島市でおよそ1200戸
▽珠洲市でおよそ730戸
▽能登町でおよそ50戸
▽穴水町でおよそ40戸
▽七尾市と志賀町でそれぞれおよそ10戸となっています。

北陸電力送配電などは、土砂崩れなどで立ち入りが困難な場所や、建物に甚大な被害を受けるなど早期の復旧が見通せない一部の地域を除いて、停電はおおむね解消しているとしています。

輪島市や珠洲市でもおよそ9割の世帯に電気が届いているということで、現在、停電しているエリアについても道路などのアクセス改善に応じて着実に復旧を進めるとしています。

【断水】

7市町で約4万70戸(2日午後2時現在)

石川県によりますと、2日午後2時の時点で7つの市と町のあわせておよそ4万70戸で断水が続いているということです。

一部の地域で断水が続いていた羽咋市は2日に解消しました。ほぼ全域で断水となっているのは
▽輪島市のおよそ1万戸
▽珠洲市のおよそ4800戸です。

また、
▽穴水町のおよそ2000戸
▽能登町ののおよそ5000戸
▽七尾市のおよそ1万4100戸
▽志賀町のおよそ3600戸
▽内灘町のおよそ570戸で断水しています。

県はこのうち6つの市と町の水道の復旧時期の見通しを明らかにしていて、
▽輪島市、穴水町、能登町では、いずれも2月末から3月末に仮復旧の見込みです。

▽珠洲市では、2月末から順次、仮復旧する予定で、遅い地域では、4月以降となる見込みです。

▽さらに七尾市では、七尾市街、和倉地区、能登島地区を中心に4月以降となる見込みで、そのほかの地域では、3月末までに仮復旧する見込みです。

▽志賀町では、おおむね2月末までに仮復旧し、一部で3月末となる見込みです。

県はこれらの6つの市と町ではおおむね被災した浄水場の機能回復を終えて水を流して漏水調査や修繕を行う作業に入っているとしていて1日も早い復旧を目指すことにしています。