避難所での感染症対策が課題 石川 能登町の中学校で対応強化

能登半島地震の被災地で避難生活が長期化し感染症対策が課題となる中、石川県能登町の中学校の避難所では症状を訴えた人に専用の教室に移動してもらい、ほかの人と接触しないようにするなど対応を強化しています。

能登町の小木中学校の体育館では2月1日時点で2歳から87歳までの85人が避難生活を送っています。

この避難所で支援にあたった日本医科大学付属病院のチームによりますと、先月14日には、およそ150人いた避難者のうち新型コロナの感染者が30人になったということです。

こうした経緯もあって、この避難所では感染症の症状を訴える人が出た場合、体育館から校舎3階の教室へと移動してもらっています。

新型コロナやノロウイルスなど症状ごとに教室を分け、使うトイレも限定したうえで、他の避難者が立ち入らないようにしています。

中学校は授業が再開しているため、生徒たちとも接触しないようにしています。

体育館を出入りする際の消毒や定期的な換気などの対策も徹底したこともあって、感染者は減り、2月1日の時点で新型コロナやインフルエンザ、ノロウイルスの感染者はいないということです。

避難している70代の女性は「マスクは食事のとき以外はずっと着けていて感染対策にはちゃんと気をつけています」と話していました。

能登町企画財政課の綱屋栄次郎係長は「高齢者も多いので感染者をゼロで抑えていきたい」と話していました。